FP3級って何を勉強するの?
試験で出題される内容は?
FPのイメージが沸きづらい
こんな風に考えている人に向けて、この記事では解説しています。
FPについてあまりイメージが持てていない人には、特におすすめの記事になっています。
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FP3級の内容
ファイナンシャルプランナーは、人の「お金」に関するライフプランを考え、サポートする仕事です。
FP3級は、その中でも基本的な知識を習得するために存在する資格です。
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FP3級の試験内容
FP3級の試験は、学科試験と実技試験の2つに分かれていて、どちらも筆記試験の形式でテストが行われます。
学科試験
学科試験は全60題を120分で解くマークシート形式で、試験内容は以下の6つに分けて出題されます。
②リスク管理
③金融資産運用
④タックスプランニング
⑤不動産
⑥相続・事業承継
特別難しいテーマはありませんが、「ライフプランニングと資金計画」テーマでは、年金や保険について問われます。
そのため初学者にとっては、なかなかイメージがつかめず、解くのが難しいと感じる場合もあります。
しかしFP3級の内容は、普段の生活に関係しているものが多い特徴があります。
自分の身の回りの体験を思い出しながら、勉強すれば理解しやすくなるでしょう。
実技試験
実技試験はマークシート形式ではなく、計算問題や論述形式で出題され、学科試験終了後の60分間で解答を行います。
実技試験には以下の3つの種類があり、受験申込する際に自分の受けたい試験を選択します。
②保険顧客資産相談業務
③資産設計提案業務
それぞれで違う問題が出題されるため、合格率は試験の種類によって異なります。
最も合格率が高いのは資産設計提案業務ですが、保険や個人資産に興味のある方はそちらで受験するのがおすすめです。
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学科試験の内容
ここからは学科試験で問われる内容について、初学者に向けて解説していきます。
「テキストを買ったものの、どこから勉強すればいいか分からない」という方は、参考にしてみてください。
また、過去の問題や解答を知りたい人は、以下の日本FP協会公式サイトから確認してみて下さい。
過去の学科試験の問題・解答
ライフプランニングと資金計画
ライフプランニングと資金計画は、ローン・社会保険・年金・確定拠出型年金など、私たちの生活に直結する分野です。
私たちが支払う年金や保険料がどんな目的で、どんな風に使われているかが学べます。
リスク管理
リスク管理は「保険」について学べる分野です。
何となく生命保険や損害保険に加入している人は少なくありませんが、このリスク管理を学ぶことで保険の仕組みが分かり、保険選定の助けとなります。
また終身保険・定期保険・こども保険など、民間保険(私的保険)についても学習できます。
金融資産運用
金融資産運用では、株や投資信託など資産運用の方法について学びます。
株式や投資信託の仕組み、NISA、iDeCoなどを学べるので、ビジネスでもプライベートでも役立ちます。
すでに資産運用をしていたり、金融関係の仕事をしている人であればスムーズに学習が進むでしょう。
タックスプランニング
タックスプランニングでは、税金の種類や計算方法について学びます。
いつの間にか徴収されている源泉徴収、所得税の計算方法も学べるので、支払っている税金が適切かどうか自分で判断することもできます。
会社勤めしていると税金についてあまり考える機会がないので、FP資格の勉強を機に、普段支払っている税金について計算してみましょう。
不動産
不動産分野では、土地の価格の決まり方、不動産にかかる税金や借地権、借家権等について学びます。
不動産を買ったことがない人に取ってはイメージしづらい分野かもしれませんが、不動産について知っておけば、将来家などを買う時に役立ちます。
相続・事業承継
相続・事業承継では、贈与税や、相続の方法などについて学びます。
中小企業の事業承継問題や、相続における親戚とのトラブルを少なくするため、事前に勉強しておけばいざという時に役立つでしょう。
基礎的な勉強にとどまりますが、実際に相続や贈与が行われることになれば、イメージしやすくなります。
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実技試験の内容
FP3級の実技試験は選択科目方式となっていて、学科試験よりも深い知識が問われます。
個人資産・保険顧客の模範解答
資産設計の模範解答
では、それぞれの実技試験の内容について見ていきましょう。
個人資産相談業務:きんざい(金財)
個人資産相談業務は、個人のお金に関する問題で構成されていて、年金や、投資に関するPER・PBR計算などの、学科試験に比べて具体的な内容が出題されます。
確定申告や投資、相続など、ライフプランの中で、実際に起こり得りそうな例が問題となっているため、理解できれば今後の生活に役立てられるでしょう。
資産設計提案業務:FP協会
資産設計提案業務は、投資に関する内容や保険、不動産など、資産に関する内容がメインに出題される実技試験です。
具体的には投資商品の利回り、不動産における法制度、家族の収支に関するキャッシュフローなどが、問題となっています。
資産設計提案業務は、合格率は80%と実技試験の中で最も高く、合格率の高い問題を受験したい人におすすめの試験です。
個人資産相談業務・資産設計提案業務の2つは多くのテキストで、問題と解説が掲載されているため、解きやすい方を選択すると良いでしょう。
保険顧客資産相談業務:きんざい(金財)
保険顧客資産相談業務では、保険に特化した問題が中心に出題されます。
保険会社に勤めている人や勤めようとしている人は、この実技試験がおすすめで、理解できれば業務に活きる知識が得られます。
しかし保険顧客資産相談業務を受験するのは全体の30%ほど、さらに合格率も30%近くで、あまり人気がなく難易度も高い試験となっています。
そのため、保険と無関係の仕事をしている人や、「FP3級にどうしても合格したい」という人は、別の実技試験を受験するのが良いでしょう。
まとめ
FP3級の内容について解説してきました。
FPについて分からなかった人も、少しはイメージしやすくなったかと思います。
実際に勉強してみると、基本的なお金の仕組みが分かり、今後の生活に役立てられます。
FP3級の受験を考えている人は以下の、FP3級のおすすめの勉強方法についても参考にしてみて下さい。
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FP3級の勉強方法について|独学で着実に点数をあげていく
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*'▽')