政治・経済

絶対的貧困と相対的貧困の定義や原因について|日本と海外の貧困

更新日:

 

 

絶対的貧困の定義

絶対的貧困とは最低限の生活を営むことができないような状態のことを示し、命の危険すらある飢餓状態のことが定義とされています。英語ではabsolute povertyやabsolute poor, extreme poverty というように表されます。

 

このような絶対的貧困は日本では見られません。

 

日本では収入が低かったり、働けなくなったりして、一定の条件を満たすと、生活保護を受給することができます。またボランティアによる食事の給付などもあり、先ほどの定義のような、本当に最低限の生活ができない絶対的貧困層は海外で見られる環境になっています。

 

 スポンサーリンク

 

 

相対的貧困の定義

絶対的貧困に対し、相対的貧困の定義は年間の可処分所得が中央値の半分を下回っている状態のことを表します。可処分所得は実際に自分が使用することができるお金の額を表します。

 

相対的貧困は絶対的貧困のように生活ができないほどではありませんが、今いる環境下で貧しい状態であることを相対的貧困と言います。相対的貧困が全体所得の平均値で計算されているのではなく、中央値で算出されているのは日本人の所得の実態について、分かりやすいからです。

 

中央値とは日本人の人口の所得で並べたとき、分布の中央にいる人の所得を表すため、全体の合計所得÷全体の人数で表される平均値より、実態をつかむのに向いているんですよね。

 

日本の1世帯当たりの所得の平均は約540万円なのに対し、中央値では427万円となっています。つまりこの中央値の427万円の半分の213万円を下回る世帯のことを相対的貧困層と表します。

 

日本の健康格差について|命をお金で買う時代?対応策は?

    衝撃的なタイトルなのですが、そんな時代が徐々に迫ってきています。命をお金で買うというと、どんなイメージをみなさんは持ちますか?   人間の寿命はだいたい80年くら ...

 

貧困が広がる原因

なぜこのような貧困や格差が世界で広がっているのでしょうか。

 

お金持ちはますますお金持ちになり、格差が広がり続ける。

 

こんな言葉を聞いたことがありませんか?それを明確に表している式があります。

 

資本収益率 > 経済成長率

 

資本収益率とは、株や不動産などの運用で得られるお金の割合のことを示します。これで資本は年間平均4~5%上昇していきます。経済成長率を簡単に表すと、働くことで得られるお金の増加率を示します。この経済成長率は年間で平均約1~2%上昇しています。

 

多くの人が労働して得られる成長というのは1~2%、お金持ちが不動産などの資産を運用すると、年間4~5%ずつ増えていく。つまりどう頑張っても、一般人の労働ではお金持ちの資産運用には勝てないことを表しています。

 

もう一つ格差を生み出す原因として、スーパーなどの安売り競争が格差を引きおこすのではと言われています。グローバル化によって、商品の価格を抑えられることから競合会社同士で値下げ競争が起きています。

貧しい人にしてみれば、生活が助かっている一方で値下げ競争に負けた会社の従業員は、職を失い、貧困に陥る可能性が生まれてしまいます。

 

安売りをする大型スーパーが地方で店舗を建設すると、地元のお店として経営している商店などは売り上げが減少し、廃業に迫られる店舗も多いようです。結局お金は安い値段で売り出すことができる大型スーパーにしか集まりません。

 

この2つが格差を生む理由として大きく上げられます。

 

このようにお金を扱う資本主義では人々に格差が生まれ、格差が拡大すると社会主義革命がおこるのではないかということも考えられます。格差が広がりすぎると大きな課題もでてきそうです。

 

お金持ちの考え方や特徴は?|量より質、消費より投資

  お金持ちの考え方 タイトルにも記載しているように、お金持ちは一般人と比べて持っている考え方が違います。   その考え方とは 量より質・消費より投資 という考え方です。 &nbs ...

 

日本の貧困

日本人の所得の中央値は1990年代から減少傾向にあり、500万円以上あった高い時期に比べて、現在は約100万円減少しています。それと共に、相対的貧困とよばれる人は増加傾向にあり、日本での所得の格差が広がってきていることが分かります。

 

最低限の生活を送れない絶対的貧困はいませんが、相対的貧困は増えているのが日本の現状になっています。

 

 スポンサーリンク

 

格差を縮小するための対策

この格差が縮まるには、戦争が起きたり、国の状況悪化から政府が累進課税を強化したりするなどして、大きな変化がないと格差はなかなか縮まらないようです。

 

戦争が起きると、軍事費にお金が必要になるため、税金として高所得者からは高い納税を強いる必要があったり、空襲を受けたりすると、財産を失ってしまうようなリスクもあります。また国自体が不況に陥り、政府が累進課税制度の強化などを行うと、所得の格差は縮まることもあります。

 

日本は以前、経済成長率が約10%だったこともあり、労働してもおおきな成長が見込めていました。このようなことから、発展途上国では経済成長率は高く、先進国になればなるほど資本収益率が減少していくことが分かります。

 

人口の1%がお金持ちで残りの99%はある程度、もしくは普通の所得を得ている。つまり所得が高い1%に含まれる人たちは、資本の運用によって、所持している資本をさらに大きくすることができます。

 

世界のお金持ち

世界のお金持ちのトップ30位のうち、20人はアメリカ人だということを知っていましたか?アメリカの大統領トランプは、お金持ちがさらにお金持ちになるような政策を打ち出しました。法人税の減額などがそれに匹敵します。

 

絶対的貧困と相対的貧困

絶対的貧困は貧困を表しますが、相対的貧困は生活ができているから貧困ではないのではという声もあがりました。しかし、その相対的貧困である所得も年々減少してきています。

 

これには大きく資本主義の仕組みが関わってきそうですが、このような問題は一体どのように解決していけばいいのでしょうか。

 


あなたにおすすめの記事

-政治・経済

Copyright© もしだい.com , 2019 All Rights Reserved.