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デファクトスタンダードとは|戦略や例から分かりやすく解説

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デファクトスタンダードって何?

 

戦略やビジネスモデルについて知りたい

 

デファクトスタンダードの問題点は・・?

 

こんな風に考えている人に向けて、この記事では解説しています。

デファクトスタンダードを目指す企業の戦略について知りたい人には、特におすすめの記事になっています

 

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デファクトスタンダードとは

デファクトスタンダードとは商品や規格を自社で作成し、それが社会や市場の標準として受け入れられている状態の事を指します。

 

該当する市場の標準として受け入れられているため、その段階までいけば簡単に利益を上げられるビジネスモデルになっています。

また一定期間、安定した利益を確保する事ができ、コストや事業リスクを抑えられるのがデファクトスタンダードの特徴です。

 

デファクトスタンダードの例

例としてマイクロソフトのwindowsやoffice(wordやExccelなど)はPCに標準搭載されているものが多く、PCユーザーの標準として受け入れられています。

また、インテルが販売しているCPUは多くのPCに標準的に搭載され、デファクトスタンダードである事が大きな利益に繋がっています。

 

このように提供しているものがデファクトスタンダードになっていると、販売を独占する事が可能になり、継続的に大きな利益を上げられます。

 

デファクトスタンダードの戦略

次にデファクトスタンダードの戦略について、メリット・デメリットから考えていきましょう。

 

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デファクトスタンダードのメリット

デファクトスタンダードのメリットを以下に挙げていきます。

マーケティングコストの減少

効率的な業務活動や資源配分が可能

他会社が自社製品を受け入れるしかない

他社へのライセンス販売・権利調整により、競合関係のコントロールが可能

 

マーケティングコストの減少

初めにマーケティングコストの減少についてです。

競合が多い市場では、自社商品にどのようなニーズがあるのかを正しく把握し、今後の展開として付加価値や差別化をどのようにするのか考えるのが一般的です。

しかし自社販売しているものが特定市場のデファクトスタンダードになっている場合、商品・サービスに対するマーケティングは、それほど必要ありません。

 

標準となっている市場をどのように横展開して、近い市場のシェアを獲得していくかが事業拡大のポイントとなるでしょう。

 

効率的な業務活動や資源配分が可能

2点目は、効率的な資源配分が可能になる点です。

 

一般的な商品は始点が自社からではなく、商品やサービスを提供するまでに何かを仲介する必要がありました。

サービス提供までにツールやコンサルを使ったり、広告で認知させたり、システム開発に外注をしたり試行錯誤して、初めて良い結果が得られます。

 

しかし業界標準になればいつでも需要があるため、効果が不明確な場所にお金をかける必要がなくなり、最適だと思う場所のみに資源配分を行えます。

 

他会社が自社製品を受け入れるしかない

3点目に、他会社の顧客が自社製品を受け入れる事です。

 

自社製品が市場の大部分を獲得して業界標準となった場合、そのパーツを必要とする加工品は、他会社のパーツを選択するという選択肢がなくなります。

そのため、パーツを必要とする会社はパーツの仕様・規格・デザインに合わせた加工をする必要があります。

 

競合関係のコントロール

デファクトスタンダードの商品・サービスであるという事は、その周辺機能の商品を販売する会社は、標準品への接続性を確保するために、インターフェースを用意する必要があります。

 

そしてこの流れが発生すると、何かを作るために標準であるものを選択せざるを得なくなり、自然にデファクトスタンダードの会社とそれを使う会社間で上下関係が生まれます。

 

この関係を利用して標準品の値上げやライセンス料、使用条件などを調整する事で自社にとっての競合をコントロールする事ができるでしょう。

 

デファクトスタンダードのデメリット

では次にデファクトスタンダードのデメリットについて考えていきます。

 

デファクトスタンダードの確立と維持が困難

1つ目のデメリットは標準となるための確立が難しいという問題と、その後の維持も困難であることが挙げられます。

 

自社でデファクトスタンダードを確立できそうになっても、それ以外の企業が対抗し、普及の意味をなくそうと行動する可能性があります。

すでに市場の大部分を持っていてデファクトスタンダードになる場合は、対抗される恐れはありませんが、元々拮抗していたのに一社が勝ち抜けしようとすると、難易度はかなり上がりそうです。

 

そのためデファクトスタンダードを目指すのであれば、アライアンス戦略が有効だと言われています。

アライアンス戦略では技術を自社で独占せず、むしろ積極的に他社に援助した上で、その世界を実質的にコントロールするような戦法です。

 

また維持する場合にも、同じ規模の競合がいるのであれば違う形でスタンダートを奪われたり、テクノロジーの発展によってディスラプションする可能性もあります。

 

模倣・互換製品製造の恐れ

2つ目に、模倣や互換製品製造の恐れがあることが挙げられます。

デファクトスタンダードとして提供している商品やサービスを他社が簡単に生産・販売できない方法を考えておかないと、模倣されたり、合法的な方法によって互換製品を製造される可能性があります。

 

そのため特別な設備でしか製造できない仕組みを作ったり、特許権や著作権など、合法的に真似をされないような方法を考えておく必要があります。

 

デファクトスタンダードとしてのポジションを獲得しても、それに代わる代替品が他社から生まれてしまい、独自価値がなくなった時にはデファクトスタンダードの効果はなくなっていくでしょう。

 

デファクトスタンダードの問題点

次にデファクトスタンダードの問題点です。

ここでは解説してきたビジネスモデルにおけるデメリットではなく、社会的な問題点について考えていきます。

 

商品・サービスが業界標準になる事は、一企業への利益という意味ではとても嬉しい事です。

しかし、1種類の商品が市場の大半を占める事で競争が発生しなくなるという問題点をデファクトスタンダードは抱えています。

 

市場経済で競争が発生しないという事はその分野の発展が遅れる事を意味し、不完全競争で市場が正しく機能していない状態であるとも言えます。

ビジネスモデル的には効果的だけど、市場全体で見ると良い効果が得られているのか分からない。

 

ビジネスモデルにはこのような問題があるものが、他にもあるかもしれませんね。

 

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デファクトスタンダードによる展望

解説してきたように他社からの囲い込みや互換品の製造など、デファクトスタンダードの確立・維持という2点の難しいポイントがあります。

そのため失敗する確率が高いというのを前提にして、初めから技術やサービス内容を他社と提携し、その拡大に伴って実質的・結果的に市場のトップを獲得するのもやり方の1つです。

 

標準となれば莫大な利益を上げられますが、一筋縄では行かなそうですね。

 

まとめ

デファクトスタンダードとは、戦略、メリット・デメリットについて解説してきました。

 

私的にはプラットフォーム戦略と少し似ている印象を受けました。後日、分かりやすく違いについてまとめてみようと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*'▽')

 


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