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債券とは何か|種類やリスクなどから分かりやすく仕組みを解説

 

債券って何?

 

債券の特徴・リスクは?

 

株などの投資商品と比べて、債券は何が違うの?

 

こんな風に考えている人に向けて、この記事では解説しています。

債券について分かりやすく知りたい!という人には、特におすすめの記事になっています。

 

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債券とは

債券とは、国や地方自治体、企業がお金を借りるために発行するものです。

債券を発行している企業などの事を、債券の発行体と呼び、発行体によって債券の価格が変わります。

1万円程度で購入できるものから、何千万円という債券も存在しています。

 

債券は満期になるまでの間に利子をもらう事ができ、満期になると償還され、額面金額のお金が返ってきます。

そのため購入した額面金額分+利子のお金を得られるので、債券は安全性の高い投資商品として扱われています。

 

 

分かりやすくまとめると・・

分かりやすく債券についてまとめると、債券は投資家が投資するための物で、購入する事によって債券の発行体にお金を貸す事ができます。

 

1つ例として挙げると、国債も債券の一種です。

発行体が国である債券を購入すると、国にお金を投資した(貸した)事になり、それに加えて国は借金をしたことになります。

 

債券の種類

次に、発行体の違いによる債券の種類についてです。

 

公共債(国債など)

公共債は国や都道府県、地方公共団体などの、公的機関が発行体となる債券です。

公的機関が発行体となるため、企業が発行体となる社債に比べて安全性が高く、お金が公共事業に使われる事もあります。

 

現在では国債や地方債も、個人レベルで購入できる値段になっているため、気軽に公共債投資が行えます。

 

国債とは何か|種類や保有者層から分かりやすく解説

 

民間債(社債など)

民間債は、企業が発行する社債(事業債)と、金融機関が発行する金融債の2つを合わせた債券の総称の事を言います。

民間債の社債(事業債)には、普通社債や転換社債などのいくつか種類が存在しています。

 

公共債に比べ破綻などのリスクがあるため、安全性は減少しますが、その分金利が高くなる特徴があります。

 

社債・事業債とは|種類や他投資商品との違いから分かりやすく解説

 

外国債券

外国債券は、発行体、発行通貨、発行地のどれかが外国の場合に、呼ばれる債券です。

外国債券は、日本の債権より高金利だったり、為替レートによってさらに利益を生む可能性があります。

 

国内の債券に加えて、さらに外国情勢の理解も必要になるため、投資初心者にはあまり向かないとされています。

 

発行時期による債券の違い

次に、発行時期による債券の違いについてです。

 

新しく発行されて募集している債券を新発債と言い、すでに発行されている債券を既発債と言います。

新発債と既発債は同じ債券であっても、購入価格や利回りが変わるため、それぞれに違ったメリットが存在しています。

 

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新発債

新発債は新規に発行される債券のことを指し、発行価格にて取引されます。

発行される時期や価格などは発行時に発表され、募集期間内に証券会社などで購入ができます。

発行時に決められた価格で販売されるため、新発債として購入して満期まで持つと仮定すると、最終利回りは一定になります。

 

既発債

既発債は既に発行されて市場に流通している債券の事です。

既発債は市場で決められた価格で売買されるため、時価で取引され、常に最終利回りが変動します。

 

経過利子

また、既発債は新発債と違う点として、経過利子が必要になります。

 

債券には利払日が決まっていて、満期までに一定回数の利息が受け取れます。

しかし既発債として債券を購入する場合は、前回の利払日と次回の利払日の、期間の途中に購入する事になるため、利息の状況を加味して購入する必要があります。

 

そのため、既発債は前回の利払日から購入する時点までの経過利息を、購入価格に上乗せして支払う必要があります。

 

債券投資のリスク

次は債券投資のリスクについてです。

債券には、価格変動リスク・信用リスク・為替リスクの3つのリスクがあり、定期預金などとは違うリスクが存在しています。

 

価格変動リスク

債券は償還日に額面の金額が返ってきますが、途中で債券を売却する際には、価格変動リスクというものが付いてきます。

債券価格は日々変動するため、期間中に売却する場合、額面より高い金額で売却できる可能性もあれば、額面より下回った金額になってしまう事もあります。

 

本来、満期保有の予定だったけど、期間中に急な出費の予定ができてしまった場合などに、影響を受けるリスクだと言えます。

 

信用リスク

2つ目の信用リスクは、発行体の倒産などによって影響可能性のあるリスクです。

債券は満期になると、企業からお金が返ってくる事を示していますが、それまでに企業が倒産してお金がなくなった場合、返済は難しくなります。

 

場合によっては元本が保証されない事もあるので、債券の発行条件や、発行体の経営状況・事業内容をある程度理解しておく事が重要です。

債券発行の際に提出される目論見書や、債券への格付けを確認しながら、信用リスクについてを考えましょう。

 

為替変動リスク

3つ目のリスクは為替変動リスクです。

このリスクは国内の債券には無関係ですが、外国の債券を購入する際には注意が必要になります。

 

その理由は、外貨建て債券の利払いや償還金額を受け取ろうと思うと、受け取る前に外貨から日本円に両替する必要があるからです。

そのため、為替レートによって損をする可能性があり、外貨で利益が出ても「円に戻したら元本割れしてしまった・・」という可能性があります。

 

しかし対応策として、外国の債券は償還日を迎えてから、そのまま外貨で保有する事もできます。

ある程度時間を置いて、利益が出る為替レートに戻ってから円に変えるのも、1つの選択肢になります。

 

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債券を購入する際の注意点

次に、債券を購入する際の注意すべきポイントについて解説していきます。

債券の価格や利率は、基本的に債券の信用力や償還期限によって決定されます。

 

では具体的に解説していきます。

 

信用力と利率

では1つ目のポイントの、信用力と利率についてです。

 

債券は発行体に対する信用力と利率に、反比例の関係があります。

その理由は債券投資を行って確実に返ってくる信用があれば、利率が高くなくても債券を購入する事にメリットがあります。

 

しかし、返ってくるかどうか分からない不確実な債券であれば、投資家がそれに投資するメリットがないため、リスクプレミアムとして金利の上乗せを行います。

そのため信用力が高いと利率が低くなり、信用力が低いと利率が高くなるという関係性が生まれます。

 

償還期限と利率

2つ目のポイントに償還期限と利率の関係があります。

 

この2つ目もリスクに関係があり、債券の償還期限が長いほど利率は高くなります。

理由としては償還までの期間が長いほど、発行体の経営や事業そのものが悪くなる可能性が上昇するためです。

 

まとめ

債券とは、債券の種類・リスクについて解説してきました。

債券は比較的安全な投資先として扱わていますが、定期預金などに比べるとリスクが高いとされています。

 

リスクと利回りはトレードオフの関係にあり、投資をする場合であればそれを意識する事が重要ですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*‘∀‘)

 


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