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ファシズムの定義を分かりやすく解説|日本の主義や全体主義について

 

みなさんはファシズムと聞くと、どのようなイメージを持ちますか?

私はファシズムという言葉について、怖い?ヒトラー?独裁政治?など、昔からこのようなイメージを持っていました。

 

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ファシズムの定義

ファシズムの定義を分かりやすく説明すると、個人の考えや、様々な人の意見を認めず、所属している組織が決定した方針が必ず正しいと考える考え方や、それに伴う行動のことをファシズムと言います。

 

つまりファシズムは民主主義とは反対の考え方であり、全体主義のような主義・思想だと言えます。

 

もう少し具体的に考えてみると、ファシズム関係の話にはよく暴力や弾圧の話が出てきますね。

これに関しては、組織の決定が必ず正しいという前提があるため、暴力をふるってまでも、服従させることが良しと、扱われる主義だということが分かります。

 

もっと簡単に言うと、自分が所属している組織の方針以外のことをしていると、捕まえられるような状態のことをファシズムと言えます。

 

 

ファシズム・全体主義のメリット

ファシズムには悪いイメージがありますが、ファシズムや全体主義を掲げることで、得られる利点も存在します。

 

個人の考えや意見を組織が通さないことから、所属している組織には迷いがありません。そのため組織の決定に勢いがあり、大きい力を勢いよく動かしたい時には、この考え方が良しとされることもあります。

みんなの意見を取り入れる力の弱い民主主義ではなく、組織として見たときにファシズムは強いと注目されました。

 

ファシズム・全体主義のデメリット

勢いがあることに利点があるファシズム・全体主義でしたが、個人の多様な考え方を弾圧することから、もちろん悪い点も存在します。

主に悪い点をあげるとファシズムには思想、信条の自由がありません。

 

そのため組織のリーダーが正しいという事が正しくなり、命令されたらその通り行動しなくてはいけません。

補足しておくと、他の考え方を取り入れようとしたり、勉強したりするだけで捕らえられる可能性があるのが、ファシズムや全体主義といってもいいでしょう。

 

ファシズムと日本の主義

次にファシズムの体制と日本の民主主義体制について比較していきます。

ファシズムは説明してきた通り、組織の決定が最強!という主義です。その対極にある日本の民主主義はどうでしょうか。

 

民主主義は組織の意思決定を、組織の構成員である国民が行う考え方を言います。

つまり国民が主権を持っている政体や制度のことを民主主義というんですね。

 

ファシズムと民主主義を比べてみてどうでしょうか。組織の決定が全てという考え方と、国民に主権がある民主主義。

それぞれの主義に違う特徴があることが分かりますね。

 

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ファシズムの起源

様々なファシズムの特徴を説明してきましたが、次にファシズムの起源について説明していきます。

 

ファシズムとは第一次大戦後に生まれた概念や考え方で、イタリアのムッソリーニが率いた国家ファシスト党が唱えた思想や政治運動全体のことを示します。それらの運動からファシズムという言葉が生まれたと考えられています。

 

また明確にはファシストとファシズムは違うため、興味がある方はその分野の論文や文献をチェックしてみてくださいね笑

 

ファシズム思想の例

ファシズムや全体主義的な考え方を、現代や最近の事情に合わせて考えてみます。

 

例えば学校の体育祭で優勝するぞ!という意見をクラスのリーダーが唱えていて、クラス全体の雰囲気が頑張ろう!!となっている中、一部では「俺は、私はそこまではいいかな・・」と思っている人もいるでしょう。僕も中学校時代はそういう部類の1人でした。

 

それに対して、それは正しくない!間違っている!と批判され、リーダーが唱えていることが全て正しいような考え方をファシズム的な考え方と言えると思います。

 


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