政治 政治・経済

天皇制|象徴天皇制・政治体制から天皇の役割を分かりやすく解説

投稿日:

 

新しく天皇陛下が即位したことで、日本の象徴天皇制は世界に注目されています。

しかし、「よく考えたら象徴天皇制について説明できない」

「そもそも象徴としての天皇って何?」

といった疑問をお持ちの方は多いでしょう。

 

そこでこの記事は、象徴天皇制や天皇の仕事、天皇制を含む政治体制について解説していきます。

 

 スポンサーリンク

 

 

天皇制とは

天皇制とは

そもそも現在の象徴天皇制ができる前、日本は「天皇制」を取っていました。

天皇制について「天皇がいるんだから、今の政治体制と同じ」と考える人は多いでしょう。

 

しかし現在の象徴天皇制と、以前の天皇制は異なるものです。

以前の天皇制は天皇を絶対頂点とする統治システムですので、国民や議員などが天皇のすることに意見するのは許されませんでした。

 

また天皇は他の人にはない権力を持っていたため、時代によっては独断で法律などを変えることも可能でした。

そのため現代日本の象徴天皇制と、古来の天皇制は全く違うものだと言えるでしょう。

 

皇室・皇族

皇室・皇族とは、天皇を中心とする一族のことを指します。

旧来の天皇制では、天皇に次ぎ皇室・皇族は民衆とは違う存在だと考えられていました。

 

象徴天皇制となった現代の日本でも、皇室・皇族が特別な存在であることに変わりはありません。

現在皇室・皇族は天皇家として国際親善など公的な仕事を行っています。

 

宮内庁

宮内庁とは、皇室関連の事務などを行う行政機関です。

もともと明治時代に「宮内省」として始まった組織で、当時は大きな政治的権限を持っていました。

 

しかし戦後、天皇の在り方が変わるのに合わせ「宮内府」として組織を改め儀礼的な仕事、事務などを行っています。

現在は「宮内庁」として内閣府の管理に属しており、政治的な権限は持っていません。

 

象徴天皇制

象徴天皇制

天皇制において、皇室や皇族は不可侵の権力を持っていました

そもそも古来より天皇は、「現御神(あらみかみ、あきつみかみ)」として「人間であり、神である」特別な存在であると考えられていました。

 

終戦後、この考え方は否定されていますが、天皇が日本人にとって特別な存在であったことを尊重し「象徴として」天皇を残すことになりました。

それが、「象徴天皇制」です。

国民の象徴として天皇を残すものの、政治的な権限は持たせないというもので、現代までこの制度は続いています。

 

憲法

象徴天皇制は、現代日本で適用される憲法の第一章に定められています。

憲法で定められている主な内容は、以下の通りです。

  • 天皇は日本国と日本国民統合の象徴であること
  • 皇位は世襲のものであること
  • 天皇は国事行為のみを行うこと

現在、天皇に政治的な権限はありません。

 

憲法とは何か|憲法の種類や権利・義務などからわかりやすく解説

  「授業で習った記憶はあるけれど、憲法について説明できない」   「憲法がどうして作られたのか知りたい」   とお悩みの方に向けて、この記事では憲法の意義と内容について ...

 

大日本帝国憲法

現代とは異なり、かつての大日本国憲法では天皇が日本のトップであると明言されていました。

大日本帝国憲法が適用されていた時代、天皇は

  • 軍を指揮する力
  • 軍を統治する力
  • 法律を作る力

などを持っていました。

戦前の天皇には、発言一つで国民を動かす力があったと言えるでしょう。

国事行為

国事行為とは、天皇が行うと憲法で定められた行為のことです。

国事行為の例としては、以下のようなものがあります。

  • 内閣総理大臣の任命
  • 憲法の改正
  • 官吏の罷免
  • 栄典の授与
  • 外交文章の認証

こうした国事行為はあくまでも儀礼的な仕事であり、政治に影響をもたらすものではありません。

内閣の助言と承認

憲法では天皇が国事行為を行う際、必ず内閣の助言と承認が必要であると定められています。

「内閣の助言と承認」というと難しいですが、天皇には政治的権限が無いので内閣が国事行為の責任を負う、という意味になります。

現代の象徴天皇制では、天皇が独断で国事行為を行うことはありません。

政治体制

政治体制

かつて行われていた天皇制は「天皇がすべての政治権力を持つ」というものです。

そのため国民が自由に発言し、議員として選挙に参加できる現代政治とは大きく異なります。

 

しかし長い歴史の中では、かつての天皇制のように特定の人物(王など)だけが権力を持つ政治形態が一般的でした。

ここからは特定の個人が非常に強い力を持つ「立憲君主制」と「絶対君主制」について解説します。

 

立憲君主制

立憲君主制とは、君主(特定の権力者)が行使する権力の一部を制限した政治制度です。

君主の権力を制限しているなら国民は自由に行動できるはず、とも思えますが、立憲君主制下でも君主の力は依然として強く意見を言うことは基本的に許されていませんでした。

 

そのため立憲君主制において、国民の自由な発言は難しかったとされています。

戦前の日本では憲法で一部天皇の権力を制限しつつも、天皇を神聖視して絶対のものだとする立憲君主制が取られていました。

 

絶対君主制

絶対君主制とは、制限なく君主が政治のすべてを動かす政治制度のことです。

絶対君主制においては君主の力が一切制限されていないため、王など特定の人物の意向次第で国民を勝手に牢屋に入れたり、重税を課すことなども可能です。

 

現代で絶対君主制を導入している国は少数ですが、16~17世紀のヨーロッパではこの制度を実施している国が多数ありました。

 

まとめ

天皇制・象徴天皇制・政治体制などについて解説してきました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*'▽')

 


あなたにおすすめの記事

-政治, 政治・経済

Copyright© もしだい.com , 2019 All Rights Reserved.