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ハイパワードマネーとは?|マネーサプライを生み出す信用創造機能などから解説!

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ハイパワードマネーって何?

 

信用創造機能と、どう関係しているの?

 

マネーサプライが算出されるまでの過程が知りたい

 

こんな風に考えている人に向けて、この記事では解説しています。

ハイパワードマネーの影響について知りたい人には、特におすすめの記事になっています。

 

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ハイパワードマネーとは

ハイパワードマネーとは、日本銀行が発行した現金と、金融機関が日本銀行に預けている準備金(支払準備金)を合計したお金です。

ハイパワードマネーは、ベースマネーやマネタリーベースと呼ばれる事もあり、景気やマネーサプライ(通貨供給量)を考える上で用いられる指標です。

 

以下の式で、通貨供給量は計算されますが、これに関しては論争があり、正しく機能しているかどうか、明確に答えは出ていません。

ハイパワードマネー(マネタリーベース) × 信用乗数 = マネーサプライ

 

 

ハイパワードマネーの影響

ハイパワードマネーは、民間の金融機関に貸し出される源泉となります。

そのためハイパワードマネーが増えると、金融機関の資金量も増え、信用創造機能により、市場に対する資金供給が増加することに期待されています。

 

しかし金融機関の資金が増えても、資金需要がなければ、お金の動きは活発にならないという意見もあり、ハイパワードマネーの効果を明確に示されていないのが現状です。

 

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信用乗数(貨幣乗数)

信用乗数(貨幣乗数)は、市場に出回るお金(マネーサプライ)を計算するのに用いられる係数です。

ハイパワードマネーが1000億で、信用乗数が10であれば、マネーサプライは1兆となり、本来あるお金を10倍にして、市場に供給する事が可能です。

 

一般家計や企業が、預金に対して現金を多く持つようになったり、準備預金率が上がったりすれば、信用乗数は下がるのが特徴です。

 

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信用創造機能

信用創造機能は、金融機関に預けられた預金を元に機能し、信用貨幣によって本来よりも、多くのお金を貸し出すための仕組みです。

そのため理論通りなら、信用創造機能とハイパワードマネーの組み合わせによって、マネーサプライはコントロールできる事になります。

 

しかし信用創造機能を、理論通りに機能させるのは難しく、マネーサプライの量は様々な要因によって大きく影響を受けます。

金利低下による預金のインセンティブ低下、銀行経営への不信感などは、他の金融資産へ資金がシフトする理由の1つになっています。

 

信用創造の例

信用創造の例として、日本銀行が金融機関に1億円を供給したとして、預金準備率を10%とします。

その条件下では、金融機関は1億円のうち1000万円を準備金として残し、あとの9000万円を貸し出しに使うことができます。

 

Aさんに9000万円を貸せば、Aさんの口座に9000万円の預金が保管されますが、これは預金として扱われるため、9000万円のうち8100万円を、また別の誰かに貸すことができます。

以下のように、貸せるお金は増えていきます。

10000+9000+8100+7290+6561+...

 

これが信用創造機能で、本来は1億円のお金だったのに対して、約10億円が市場に存在する事になります。

 

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マネーサプライ

マネーサプライは、ハイパワードマネーから信用創造機能によって作り出された、信用貨幣による市場への資金供給量です。

簡単に説明すると、金融機関から市場に供給されるお金の量です。

 

実際のマネーサプライ

しかし実際のマネーサプライは、経済主体の資金需要に大きく左右されるため、預金準備率が低く貸出を多くできる状況でも、多くのお金が市場に供給されるわけではありません。

そのため、ハイパワードマネー(マネタリーベース)を増やしても、信用乗数が上がらず、マネーサプライが増えていない事が、現在懸念されています。

 

貸出と預金が繰り返されると本来のお金より、多くのお金が市場に供給され、お金周りが良くなり景気も良くなります。

景気が良くなれば、積極的な設備投資を行われるため、経済主体はさらに銀行からお金を借り入れます。

金融政策の理想的展望としては、ハイパワードマネーを増やせば、マネーサプライも増加すると考えたいのですが、実際はそんなに簡単ではないようです。

 

準備金(支払準備金)

準備預金(支払準備金)は、金融機関が預金残高に応じて、日本銀行に預ける義務のある預金のことです。

そのため各金融機関は中央銀行である日本銀行に、預金口座を開設して一定の準備預金に達するように、調整しながら預金を行う必要がありました。

 

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ハイパワードマネーの由来

ハイパワードマネーの名前の由来は、金融機関の貸し出しや債券の投資を通して供給が増える事により、本来あるはずのお金がそれ以上に生み出せる事にあります。

マネーサプライを生み出す力を持ったお金であるため、ハイパワードマネーと呼ばれています。

 

まとめ

ハイパワードマネーとは、信用創造機能、マネーサプライなどについて解説してきました。

 

経済学などの本では、ハイパワードマネー × 信用乗数 = マネーサプライと解説されているのが一般的です。

しかし近年の異次元金融緩和や、日本銀行の統計を見ていると、ハイパワードマネーがマネーサプライに与える効果が正しいのか、定かではありません。

GDPや、日本国民の実質所得に加えて、マネーサプライなどの指標も追えると、経済に詳しくなれそうですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*'▽')

 

日本銀行が管理しているマネタリーベース統計は、以下のサイトから確認ができます。
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/index.htm/

 


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