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決済とは|意味や仕組みを決済リスク・決済システムから解説

 

決済とは・決済の意味について

決済とは分かりやすく解説すると、商品・サービスの売買や取引を完了する事です。

もう少し具体的に説明するなら、取引の際に発生する債券や債務関係を、対価を受け渡すことで解消すること、だと言えます。

 

経済を原点に返って考えた時、物々交換によって取引は成り立っていたので、決済や決済システムなどについて考える必要はありませんでした。

しかし現代になって社会は資本主義になり、インターネットを介して世界中どんな人とでも取引をする事ができます

 

私達一般人はクレジットカード決済、QR決済、バーコード決済など様々な決済方法をメディアで見かけるようになり、生活に取り入れるようになってきました。

これらの決済を支えているのが決済システムで、LINEや楽天、アリババなどがシステムを作りサービスとして提供しています。

ではこの決済について具体的に考えていきましょう。

 

 

決済システムとは

解説してきたように、決済とは商品・サービスの売買や取引を完了する事を指しています。

そのため決済システムとは、決済を行うための仕組みの事を表します。

 

私達の身近にあるものを例に挙げると、コンビニのレジに設置されているお金を支払うための機器などが決済システムにあたります。

 

現金を使って商品を購入する場合は、現金を商品の代価としてレジの店員に渡し、消費者は商品を受け取って取引は完了します。

しかし、クレジットカードや各種ICなどを使ってキャッシュレス(現金以外の支払い方法)で取引する場合には、決済システムの利用が不可欠です。

 

決済の仕組み・流れ

例えばクレジットカードを使って決済を行う場合、レジで特定の機器にカードを差し込んだり、暗証番号を入力したりする必要があります。

これらの流れは決済を完了させるために必要でどれかの動作が欠けたり、機器の障害や通信トラブルなどが起きれば決済は完了する事はありません。

 

では具体的に決済の流れについて解説していきます。

機器にクレジットカードを差し込む事でカード内のIC情報を読み込み、誰のカードか判別し、どの口座から代金を引き落とせばいいか判断する事ができます。

その後暗証番号を入力する事で、カードを所持している本人確認と、購入したいという本人の意思を確認します。

最後に、本人確認などの情報をカード会社と通信を行ったり、指定の金融機関口座に対して請求を行ったりするなどのデータのやり取りが発生します。

 

物々交換や現金による取引ではこのような流れは発生しませんが、IT技術が発展して便利になった今では様々な場所で通信が発生します

もちろんクレジットカード決済以外にも、QR決済やアプリ決済などもあり、様々な場所で決済システムは用いられています。

 

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決済リスク

次は決済リスクについてです。

決済リスクとは取引成立後、決済が予定通りに行われないリスクの事を指します。

 

取引に伴う振込や送金を行うため、口座から支払う側と受け取る側それぞれで正しい金額をシステム上で反映させる必要があります。

例えば取引直後に災害が発生してシステムに障害が発生したり、取引中にアプリ決済システムに不具合が発生したりするなどして、決済が完了しない事を決済リスクと言います。

 

何かしらのIT技術を用いている仕組みには、このようなリスクがある事を忘れてはいけませんね。

 

決済機能の保護

では解説してきた決済リスクを回避するために、必要になる決済機能の保護について解説していきます。

 

商品・サービスを購入しようとして取引の決済中に利用している金融機関が破綻した場合、何かしらのルールや規制がないと代金が支払われることなく、取引をしてしまう事になります。

このような事態が多くの場所で発生すると、様々な金融機関が決済不能に陥り、連鎖倒産を引き起こしてしまいます。

 

これを防ぐためには決済用預金の保護や、迅速な破綻処理手続き、公的緊急融資制度などの様々な対応が必要になってきます。

金融機関に正しいお金の循環が流れないと、ハイパワードマネーの仕組みや信用創造機能が働かないので、社会的混乱にも繋がります。

 

決済・決済システムにはこれほどの影響力がある事を覚えておいて下さいね。

 

ハイパワードマネーとは|マネーサプライを生み出す信用創造機能などから解説

 

まとめ

決済とはという所から、決済の仕組みや流れ、決済サービスの種類について解説してきました!

 

取引の中で何気なく使っている決済ですが、この決済によって私たちはとても利便性の高い生活を行えるようになりました。

家にいてもカードのみで決済は可能になったし、サービスとして提供されているアプリケーションに入金する事で商品を売買する事ができます。

 

今後はクレジットカード、デビットカードだけでなく、QRやバーコードなどが用いられるようになって、よりキャッシュレスが推進されていくでしょう。

それを支えているのは解説してきた決済システムであるという事が重要です。

 

では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*'▽')

 


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