勉強 政治・経済 経済

端数価格で売られる280円|端数価格の効果による心理的価格設定で人は騙される!?

 

 

みなさん 10000円 か 9980円 どちらの値段を安いと感じますか?

ほとんど同じ値段なのに、店頭で商品が並んでいるのを見たり、チラシを見たりして、9980円の商品の方が安いと感じたことはありませんか?

 

実際には20円しか変わらないのに、なぜ9980円を安いと感じるのでしょうか。9980円のような価格を端数価格と言い、この心理的な効果のことを端数効果と言います。

 

 スポンサーリンク

 

 

端数価格とは

端数価格とは100円や2000円などのぴったりで表される金額ではなく、98円や1980円、1480円などの中途半端な端数を用いた価格のことを端数価格と言います。

 

この端数価格には端数効果と呼ばれる心理的効果が働いていて、基準となる価格の桁を1桁下げることで安く見せたり、価格をギリギリまで値下げしてくれた、というような感覚をもたらします。

 

 

端数効果の効果

次にこの端数価格を用いることのメリットを紹介したいと思います。

 

1つ目のメリットは、先ほども説明したように端数価格を用いると1000円から980円となり、20円しか値引きしていませんが、4桁から3桁に数字が減少し、感覚的に安く見えます。

 

実際に端数価格を用いていた商店が、通常のぴったりの価格に戻したところ、売り上げが約30%も減少したデータもあるようです。

 

2つ目のメリットに商品の売り手は商品の安さを売りにすることができ、買い手は安く買えた!と満足することに繋がります。心理的に安く感じさせて、買い手と売り手、両方ともが満足できるのは、とても良いメリットだと言えます。

 

端数価格の具体例

次に私が実際に経験した端数価格の具体例を紹介していきます。

 

居酒屋の280円

大学生や社会人になるとよく居酒屋に入ることがあると思います。

その中でメニューを眺めた時、なんでぴったり200円とか、300円にしないんだろう・・?って思ったことはありませんか?

 

280円という端数価格の設定は、鳥貴族などの居酒屋メニューの代金、またはチェーン店のコーヒーの値段がこのような金額になると思います。

 

280円と聞いて、皆さんはどのように感じますか?一品を注文するなら、280円と300円は差がないように感じますが、4品頼んでみる場合はどうでしょうか。

代金が300円だと、300円×4品で1200円かかるなーと明確に分かってしまい消費を抑えようという、心理状態になりませんか?しかし、280円だと4品頼んでも、1000円ちょっとかな?こんな感覚になりませんか?

 

端数価格には基準となる桁を下げて、安く見える効果の他に複数購入することで、さらにその効果が強くなっている瞬間だと思います。

レジに行ってお会計をしてもらった後に初めて、「私、こんなに使ったっけ??」と冷静になることよくありますよね笑

 

また居酒屋はお酒を飲む所なので気分が良くなり、判断力が低下しています。またコーヒー店で280円という値段は単品ではなく、セットで何か購入しても、高く感じさせないように値段設定がされています。

このように280円という端数価格は本来感じるはずの値段感覚から、安くなっていると感じさせる値段なのでした。

 

 スポンサーリンク

 

9980円

家電量販店やショッピングモールで、9980円や9800円、4800円などで販売されている商品が販売されているのをよく見かけると思います。

母や女子の友達に確認してみた所、数字についてあまり触れない主婦や文系学生などは、9980円のような値段設定を見て、本来の価格よりも安いと感じるようです。数学や算数の知識があまりない人は、この端数価格の錯覚におちいる傾向が強いと言ってもいいでしょう。

 

数学を勉強する理由について|意味や実用性から、数学の重要性について紹介!

 

まとめ

端数価格には基準となる価格の桁を1つ下げて、本来の価格よりも安いように感じる効果があり、売り上げに大きく関わることも分かりました。

 

280円や9980円など、冷静になってみてみれば分かるのですが、パッと見たときは安く感じてしまいますよね。もちろん買い手と売り手、両方共が満足しているならいいですが、買い手が損することもあるでしょう。

買い手の中には安い!と感じてすぐ購入してしまう人も、いるのではないでしょうか。

 

算数や数学の知識をあまり持っていない人は、この端数価格に騙されがちなので、注意してくださいね。

 


あなたにおすすめの記事

-勉強, 政治・経済, 経済